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2010.10.29

ヴィヴァルディ<四季>のディスクあれこれ その2。

 その2です。
 まだまだそう簡単には本丸には入りませんよ。

 個人的な趣味で、一時期フランス産のジャズのディスクを続けて10枚ばかり買ったことがあります。「Jazz in Paris」というシリーズで、まあ程々に入手しやすい価格でした。そもそもはミシェル・ルグランとか、フランス・ギャルの初期作品に関わったピアニスト、アラン・ゴラゲール、更には当時のフランス映画で使われたジャズに対する興味から始まったものでもあります。
 普段、アメリカの50~60年代ジャズを聴いている私からすると興味深いものはもちろん多かったのですが、中でも異色だったのはレイモンド・フォル(Raymond Fol)というピアニスト/アレンジャーの作品(1965年録音)でした。それは<Les 4 Saisons>というタイトルでした。要は<四季>な訳ですね。ジャケット裏を見ると、何となく参加メンバーと楽器が載っています。見事にビッグバンドな状態でした。そういう「音楽的ムチャ」がどうしても気になってしまう体質な私は即レジ行きを決定したものです。
 さて、アルバムはもちろん<春>の第1楽章から始まります。原型は、分かる。とは言え、ムダなぐらいに陽気にリズムが弾んでいるのが目立ちます。第2楽章は打って変わってムーディに。前半はギターで、後半はヴィヴラフォンが中心になり、何だか「夜っぽさ」すら感じさせます。第3楽章は再び跳ねまくります。
 <夏>。これは何と言っても第3楽章の嵐の情景をどうするか、です。原曲なら弦楽器が激しくトレモロでジャカジャカと弾くのですが、こちらはドラムがドカドカと、しかも何だかぎこちなかったりでやっていきます。
 <秋>と<冬>。推して知るべし、ということにさせてください。
 原曲の味わいをどの程度残すかを考えるのはアレンジャーとして大変だったと思いますし、当然ジャズとしての即興的なソロパートをその中でどう活かしていくのかも問題だったでしょう。ということで、個人的には興味深く、聴きどころもあるにはありますが、ヴィヴァルディ=原曲が却ってちょっとした「枠」になってしまっているように思えて、少しジャズ作品としては窮屈な感じがします。とは言え、やはりまずはこのチャレンジ(私の表現だと「音楽的ムチャ」ですが)に敬意を表したいと思わせる1枚なのです。(若林)
 
 
 
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Posted at 12:34 | 未分類 | COM(0) | TB(0) |
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